昔は良くても今はダメ。宗教者は変化を先導すべき
フジテレビ「保毛尾田保毛男」騒動
社会のルールや常識は、時代とともに変わっていきます。
その象徴的な例が2017年に起こった「とんねるずのみなさんのおかげでした30周年記念スペシャル」の騒動です。
このフジテレビの番組で、とんねるずの人気キャラクター「保毛尾田保毛男」が登場し、性的マイノリティへの差別的表現として批判が殺到。結果として、当時のフジテレビ社長が記者会見で謝罪し、番組の公式ウェブサイトでも謝罪文が発表されました。
30年前には問題視されなかったこのキャラクターが、現代では大きな議論を引き起こしました。
これは時代が変わり、社会の「常識」も変化していることの象徴的なエピソードです。
宗教者は変化に抵抗するのか?
一部の宗教者は、自分が若い頃の「古き良き時代」に固執し、変化を拒む傾向があります。弱者に光を当て、苦しむ人々の声を聞き、社会的に解決策を見つけようとする変化に対しても、「窮屈だ」と感じたり、「私の周りにはそんな人はいない」と言ったり、「以前は違った」と主張する宗教者も少なくありません。
「一隅を照らす」という理念に基づき、社会の変化を先導するべき宗教者ですが、実際には世俗社会の平均よりも保守的な立場にいることが多いかもしれません。
コンプライアンスは進化している 性的マイノリティへの理解はもちろん、墓地や納骨堂の適法性、納税、労働者の待遇、日常の言動に至るまで、変わりゆくコンプライアンスの模範として、私は宗教者に高い期待を寄せています。
宗教者は、社会の変化にただ追随するのではなく、先導する存在であってほしいと願っています。
株式会社366 代表取締役 伊藤照男 ≫株式会社366≪
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